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名前の由来と歴史
くしの「く」を九、くしの「し」を四、九たす四は十三から「十三や」の屋号とした。明治八年創業以来百余年、ほとんど全てを手作りで調製している。
櫛の素材
素材の黄楊は、南九州指宿産の樹齢三十年程の最良の黄楊原木を吟味し製材し、燻蒸して、櫛の生地として十年以上寝かせ充分安定させた物のみ櫛に調製している。
その技
素材の板削りから歯挽き・摺り・磨きなど十に近い工程を経て「できるのは一日十枚前後。歯が真っ直ぐ整然と並んでいて当たり前で一番目立つ歯割をいかに均等にするかなど、どの工程も細かな技術を要求される」
特色
櫛の中の最上級品で、古都に千有余年伝わる有職の技を受け継ぎ、優秀な製品を数多く生みだしているが、地肌に柔らかく静電気を発生しないという黄楊ならではの特色が認められ、一般の櫛だけにとどまらず、綴織の爪織りに使う櫛や、京人形の結髪用の櫛などとしても幅広く用いられている。
万葉の昔から女性の黒髪は女の命として大切にされてきました。その黒髪を梳る(くしけずる)黄楊櫛が、万葉集に「をとめらが後のしるしと つげ小櫛 生ひかはり 生ひてなびきけらしも」(大伴家持)と歌われ、女性の念いをつげの櫛に託し母から子から孫へと伝えられてまいりました。櫛は単に髪をとかす道具だけでなく人生観とでも言える深い念いが込められていました。
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